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ガラスの天井 [ときどき書く日記]

またもや大阪府知事の発言が話題を呼んでいる。

前日300人台だった感染者数が560人と急上昇したことを
「ガラスの天井を突き抜けた」と表現したのだそうである。

ご存じの通り、「ガラスの天井」という語列は、
女性の社会進出が進まない状況を言う時に使う比喩なので、
ここでの使用はふさわしくないと指摘した人がいて、
話題になっているということらしい。

この語を使う文脈にふさわしくない、と指摘されて
知事は、「そんなこと知ってて言っているんだよ、
皆が知っている意味で使ったんじゃないのは文脈上、明らかじゃないか!
ぼくは、女性の社会進出のために努力しているんだぞ!」
というようなこと(文面はもう少し慇懃だったけど)を言い返したらしいです。

はああ。
溜め息が出る。

そんな負け惜しみを言う必要がありますかね?
「あ、すみません、間違えました。もちろん「ガラスの天井」と言う語は
知っているんですけど、つい・・・。」ぐらいでいいんじゃないのかね?
私は失言そのものよりも、この負け惜しみの方が痛いなあと思っている。

まあ、ここんとこ、彼は「失言」が続いているので、
自分でも「また、やっちゃった」と思ったのだろう。

前日までは「まだ大丈夫」みたいなことを言っていたのに、
急に感染者が増えたので「先手で」緊急事態宣言発出を要請する、と言ったら、
みんなに「どこが先手なんだよ?」と言われてしまい、そこへ、
蓮舫さんに「大阪の感染者の急増は、昨日今日のことじゃないでしょ!」と
痛いところを突かれて、
「昨日も今日も感染者は増えてるんだぞ。よく調べてから言えよ。」と
(言葉遣いはもっと丁寧でしたけど)
意味不明の反論をしてしまった直後だったので、相当にくやしかったんだろう。

いやはや。
しかし、ここは、「ごめん、ちょっと間違えた。」じゃないでしょうかねえ。

しかし、このような「言い間違い」は、単なる「言い間違い」なのか?と
ちょっと怖くなってしまう。
言い間違いを認めないことが傷口をどんどん広げてしまうこと、
それが分からない人に、このコロナ禍を預けて大丈夫なんでしょうかねえ。

看護師が集められずに、自衛隊に派遣を要請するような状況でも、
「まだ大丈夫」と判断するのは大丈夫なんだろうか。
去年の夏は、「イソジンが有効です!」と大見得切ってたし。

愛知県知事のリコール運動に「応援してます!」って言っちゃってたし。

そもそも11月初めまでは、都構想にかかりきりで
コロナ対策なんてろくにやってなかったんじゃないでしょうか。

大阪ではこの知事を支持する人も多いと聞く。
私には理解できないなあ、と思う。



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